ここ数年でかなりネット配信の勢力図が変わりました。
2000年当初はP2P形式での配信「PeerCast」が流行りました。
(ちなみに今、巷を席巻しているシバター氏や永井先生もPeerCast出身です)
このあたりからADSLや光回線が行き渡っていきました。
そして海外のYouTube、ニコ動と出てきて、この両者も後に生配信を始めることになります。
先行したのがニコニコ生放送。
画質は悪かったものの、放送の敷居の低さ、コメントが画面上にスクロールするという特徴があり普及することになりました。
プレミアム会員限定でしか放送できなかったこともあり、これがプレミアム会員の増加を促進させました。
その後、海外からUSTREAM(現:IBM Cloud Video)が入ってきました。
ここでサブカル・アングラ向けの「ニコ生」と一般配信向けの「USTREAM」の住み分けが出来ました。
が、自体は急変することになります。
海外勢が一気にまくり上げてきます。
Twitterとの連携を重視した「ツイキャス」、ゲーム配信に特化した「Twitch」、さらにはYouTubeがストリーミング配信サービスを開始。
「Twitch」は英語圏向けでしたが、日本向けにもサービス提供を開始。
この頃から「配信がお金になる」という方向に向かっていきます。
そして突如として現れたのが「ふわっち」、これに関しては「生配信で稼ごう」というのを全面に押し出し、ニコ生に居た雑談系生主も流出していきました。
さらに追い打ちをかけるようにサイバーエージェントの子会社がゲーム配信向けサイト「オープンレッグ」のサービスを開始。
一般ユーザーではもう太刀打ちできないと判断したのか、「USTREAM」は法人・企業向けに特化することになり、事実上、一般ユーザー市場から撤退しました。
マネタイズの出来ないニコ生から人はどんどん去っていきます。
それを如実に表しているのがプレミアム会員の減少。
記事にある通り、頭打ちになって以降は減少の一途をたどっています。
そんな中、来月10月に大型アップデート「niconico(く)」(「く」はクレッシェンドのこと)を予定しています。
ここで何かしら引き留められるような、むしろ集客できるような魅力ある内容を提示しなければニコニコも…というところです。