・業界の雄がまさかの炎上
「パワハラ」「過重労働」「罵声が飛び交う」
こういった言葉とは無縁のはずであったVTuber業界からまさかの声が上がった。
ゲーム部の声を当てていると思われる人物のTwitterアカウントが発覚し、上記のような
ことを訴えた。
真偽の程は定かではないが業界の一翼を担う一大勢力の炎上は衝撃を与えた。
https://matome.naver.jp/odai/2155450207797972601
・2018年末から炎上案件が多数
こういった運営からの扱いに対して声を上げるといえば、昨年11月にアズマリムが告発し「アズリムる」という言葉が生まれるぐらいの騒動となった。
https://kai-you.net/article/59277
これ以降も牡丹きぃや朝ノ光(朝ノ姉妹プロジェクト)といった中堅どころも運営との衝突が話題となった。
ちょうどこの頃というとVTuberというものがある程度地位を確立しつつあり、これからという時期であった。
「夢を売るはずのVTuberが現実問題で引退・揉める」
こうした設定をひっくり返すようなことが相次いでいる状況で、自分がファンのVTuberがいつこうなるのか不安になる人も少なくはない。
・業界自体が早熟、そして節操がない
あるクリエイターは某VTuber関連の仕事をしたエピソードを語ってくれた。
「本来であればクライアントの仕事である制作管理、果てはその時の会議の議事録まで書かされることがあった。頼まれていた業務は問題なく行ったが、これ以降はとてもじゃないが仕事をしようとは思えなくなった」(某クリエイター)
その裏にはVTuberという先行きが見えないものに対しての不安が見え隠れする。
稼げるうちに稼いでおく、というのが透けて見えるのだ。
この件からも見える通り「長く付き合いをしよう」というのが毛頭ないのが分かる。
要は「この期間で稼げるだけ稼いであとは知らね」ということである。
正直な話、炎上したとしても稼ぎがある程度出ていればサッと撤退して別事業を展開するかもしれない。
・焼畑農業的なVTuber運営に終止符を
VTuberのファン層というのはいわゆるオタク層である。
そしてコアなファンになれば無尽蔵にお金を惜しみなく注ぐ。
それはグッズであったり、投げ銭であったり。
そのためにVTuberは毎日のように動画投稿・生放送を行う。
しかし、ファンに媚びへつらい、運営が演者に放送を強制し、疲弊させていくこの「焼畑農業」のような運営には限界があるのではないだろうか。
こうした運営の体制を生み出したのはファンの責任も否定できない。
演者・運営・ファン、それぞれが今一度この持続性のない運営方式を見直すときがきたのではないだろうか。